無限のファンタジアで生きるツバキ・ヒオリ(a78458)の呟きや日記色々
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帰ってきた時と同じ出で立ちで、門前で人力車を待つ。
世界が平和となっても見聞を広げたいと願い、一度戻ることを皆に話した。
二つ返事でいってらっしゃいと、抱きしめてくれた母。理解をくれた家族。
人力車が来る。
乗り込む前に、話さなければ…と思いくるりと振り返る。
「今度帰る時は、連れてきたい方がいるのです…!」
瞬間、母と姉は喜びに満ちた笑顔で。手を取り合ってはしゃいでもいる。
父は冷静を保ち「…うむ…」と一言。しかし言葉を失っているのは明らか。
にこりと笑顔で会えるのを楽しみにしてると、ナツメ。
ツキに至っては俺を倒せる奴でしか認めんぞ!と一人ぎゃんぎゃんと騒いでいる。
ツキ兄ぃは黙ってて、と大人気ない兄をはり倒したのはキキョウ。
人力車は走り出す。
見えなくなるまで手を振り続け、遠ざかる家を眺める。
一筋だけ頬を流れる、涙。
帰って来て良かった。心にあったつかえが取れたから。改めて想いの温かさに触れたから。
涙を拭う。
これからの未来の為に。隣で癒し、支えられる貴方の居所でいたい。
胸に手を当て、心に温かいものを感じながら…ランドアースへの帰路に着いた。
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