無限のファンタジアで生きるツバキ・ヒオリ(a78458)の呟きや日記色々
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冒険者となり、右も左も分からない自分に声を掛けてくださった皆様…
旅団でたのしく過ごしたひと時…
とても、とても幸せな日々…本当に嬉しかった…。
こうして長い人生を振り返ってみると、全てが眩しくて…
いつかの依頼主が、思い出が人生が、キラキラした宝石のような…と
おっしゃていたのを思い出します…。
日々に、人に、言葉に出来ないくらいの感謝を。
筆をおき、窓の外を見る。
人生の伴侶と共に帰ってきた故郷の地。
庭には孫が元気よく駆け回っている。
陽の光を眩しそうに見つめる中、縁側の柱に黒髪の小さな兎人の孫が
本を片手にうずくまっている。
「どうかしましたか。……え?…恥ずかしくって一緒に遊んでと言えない、ですか?」
一時思慮を巡らせ、ふと思いつくと孫を手招く。
「……これを。私が冒険者をしていた時につけていたものです。
恥ずかしくなったらこちらを被りなさい。きっと貴方を勇気付けてくれるものだから。」
お面を手渡し、孫の背中をぽんとかるく叩く。
孫はこくりと頷くと勇気を貰ったように走り出す。
背中を見送ると柔らかく微笑んで、部屋に入り障子を静かに閉めた。
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