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無限のファンタジアで生きるツバキ・ヒオリ(a78458)の呟きや日記色々
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闇に包まれた無音の部屋に光を灯し、布団をいそいそと曳くと

ばふんっと、柔らかい感触に包まれて顔をうずめる

 

「長かったような…短かったような…」

  

そう呟いたのは、つい数日前まで帰省していた実家の情景

旅路の疲れからか、瞼がいやに重い

閉じられていく瞳を起こすようにごしごしとこする

羽毛を潰されてもさっとしている小鳥の、怒りの鳴き声を聞き流しながら

持ち帰った荷物を広げると、白い封筒が衣服に挟んである

文…?裏返し、見た名前は母のもの

すぱりと封を切り、綺麗な字で綴られた言の葉を目で追う

 

 「…~~っ………」 

 

言葉にならない、と言えばいいのか…照れるような、気が早いような気がする内容に

顔は紅潮して布団を頭から被ると、手足をじたばたさせて

必死に恥ずかしさを打ち消そうとしている

ふと、伸ばした左手に輝く紅石を見つめる

噛み締めた幸せがあって思わず顔をほころばせる

  

  

いつの間に寝たのだろう?と疑問に思いながら、朝陽が登る時間に覚める意識

ふらりとする体を起こし、中途半端に呼んでいた母の手紙にもう一度目を通すと、

驚きのあまり声が詰まってしまった

それは自分の想像の範囲でしかないが、見た夢と内容が一緒だったから…

少し考えた後に

  

「伝えてみるのもアリなのでしょうか…?」

 

恥ずかしくて口に出したならば、はしたないと思われてしまう…

しばらくは内緒にしておこうかな、なんて零した笑い声が寝室に響く

さぁ…朝ごはんと着替えを済まして出かけましょうか

登りきった朝陽は微笑んでいた

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