無限のファンタジアで生きるツバキ・ヒオリ(a78458)の呟きや日記色々
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マウサツの地を踏み、身を寄せた宿で夜を迎える。
乾きかけの髪の毛を夜風にさらしながら、お気に入りの香を焚きしめお面を外す。
ふと思考によぎったのは、
今度この地を踏むときは、愛しき鷹のお話を聞きながら…なんて。
少し思い出しただけで、頬の温度が急激に上がる。
膝に乗せたままだったお面で、さっと顔を覆うと、照れ隠し(?)のつもりなのか
百面相…ならぬ激しい身ぶり手振りで布団を被る。
そんな光景を疑問顔で眺める少女の親友は、やれやれといった表情で見やり眠りについた。
翌朝、朝日と共に視界を開けた少女は、朝食をとった後に身支度を整え
人通りの少ない街道を抜け、船着場へ足を進める。
起き抜けの欠伸がとまらない船頭に、便を伺い行き先を告げ、波間へと揺れる。
「あと、少しですね…」
静かに揺れる波を眺めながら、だんだんと重くなる瞼を閉じると
意識はゆっくりと心地よいリズムで落ちた。
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