赤い

えへへー…。

ハクキ、とうとう貴方はボクと同じ赤い色になったのですよ…！

（ふわもこな首に顔をうずめ）

やっと…なのです…！どうですか？全身赤い色になった気分は？？

…………。

………？……（どこからか聞こえる声に耳を傾け）

…うどんじゃない？何を言っているのでしょうか…？

ハクキの言ってることは置いて（←）、ボクはしばらく幸せに浸るのです…。

（ハクキのお腹を枕にして、うとうと夢の中へ）

絵画

トントントン…

カンカンカン…カンカン…

かたんっ

　　

さて、と。えーと今日はですね、絵画というものを壁に掛けてみたのです。

ついこの間行ってまいりました、依頼主を街まで護衛する依頼だったのですが。

その街というのがなんとも賑やかで！

お昼寝と恋話と、踊りや芸術を街の皆様が競い合うように高めあっている

素敵な街だったのです！

そこで、ボクは「銀色の画廊」というところで、触れたことが無い技法で描かれた

絵画を一点、一目見て気に入ったものを購入したのです…！

（これがまさしく一目ぼれということでしょうか♪）

　　

ボクの故郷…楓華列島で絵画といえば、墨と紙で濃淡を使い分ける水墨画が主流。

今回購入したものは、表面がでこぼこしていて…

かいだことが無い位の、油のきつい匂い…。

でもとっても色鮮やかで、素敵な絵画…。

眺めているだけで幸せな気分に浸れるのです…！

こういうのを…兄様や姉様、父様母様にいつか見せたいのです…。

きっと、いつか…。

 

赤星と呼ばれた…

こんばんわですわ、セスでございます。

うぅ…今の季節はとってもとっても羽根がむずがゆくて…

掻いても掻いてもかゆいのですわ！！

…話題はわたくしのことでは無くて…、と。

　　

ツバキが依頼主を街まで護衛するっていう依頼を受けて、帰ってきたのですが…。

さっきからリコリス様お綺麗な方でしたーとか、街が賑やかで楽しかったのですーとか。

興奮冷めやらぬとは、このことですわね。

耳タコなのですわ。

　　

…でも、

　　

なんだか雰囲気がさっぱりしている感じが…？

長年連れ立っているのに…。どこが違うか分からないのに雰囲気だけ変わっている…？

あぁもうっ！依頼には危ないから一緒に行けないっていうのが

こんなに悔しいものだなんて…！

耳かじって髪の毛引っ張てやるのですわー！

最近は…

最近……日記を滞らせるなんて…！

このツバキ、なんたる不覚……！

（その間、肩越しに背中をじっと見ている）…ゴメンナサイ

最近の同盟の様子に注視しなければ、依頼がでているのにも

追いつかないです…！参加も積極的に………。

余裕があれば…なのですが…。いえ、作ってくだされば……

（さらに反対側から白金がツバキの後ろを見ている）……えぇ、言葉もでません。スイマセン。

　　

それはそうと、天子様は…気持ちに整理がついたのでしょうか…？

気になることばかりです…。

冥福

皆様、こんばんわでございますわ。

改めて挨拶するまでもないですわね。セスでございます。

…あら？（リンゴ発見）これ、頂いてもいいの？

……久しぶりのリンゴですわ～♪♪

（しゃりしゃり…もぐもぐ…）…話が逸れてしまいましたわね。

（こっそりツバキから背を向けて）どうやらここ最近で物騒な事があったみたいですわね…。

ツバキは皆様とご一緒に参戦できなかったのであまり話したがりはしないのですが…

重傷を負われた方も…亡くなられた方も多くいらっしゃったようで………

直接面識がない方でも酒場で幾度か見かけた方も…

それを知ってか、昨日からずっと冥福を祈り続けて今は寝ていますの。

…さて、起きるまでわたくしは散歩に出かけましょうか。

ツバキ、いってきますわ。